受賞者発表!
たくさんのご応募、ありがとうございました。
2024年夏、時事学作文コンテストにご応募くださたったみなさん、そして団体応募に参加くださった各学校の先生方、本当にありがとうございます。
応募総数468 。一般部門に大半の方の応募が集まり、生成AI活用部門への応募は10通にとどまりました。AI活用部門では残念ながら、インターネットで調べるようにAIを使った作品が多く、今回は表彰対象は無しとさせて頂きました。多くの応募が集まったカテゴリーとしては「生活」そして「環境」、みなさんの関心の度合いを感じました。
総評
一般部門については、甲乙つけがたい、素晴らしい提案が多くありました。みなさんの提案、ぜひ実現させたいと感じるものもたくさんあります。惜しくも受賞は逃されましたが、「ケニアの学校給食のためにできること」「異文化理解で迷惑行為を減らす」は現実性も高く、非常に魅力的でした。
今年は、応募要件を満たしていたのが53%、2次審査に進んだ作品は18%でした。いずれも昨年実績より高い結果となりました。2次に進めた作品はどれも、文章としてはほぼ申し分なく、しっかりとした提案がある作品でした。ここから、最終選考に残った作品との違いは、その提案をした理由に説得力があるか、そしてその提案の実現をどこまで具体的に想像できているかでした。
AI活用部門については、残念ながら、日本のAI活用の現実を見せられたような気がしています。応募作も一般に比べ極端に少なく、そしてその応募作も、AIを活用して、自分のアイディアや知見を広げた、というより、AIを使って何かを調べてみた、というところにとどまる作品ばかりでした。
採点基準
★アイディア(提案)点 30
オリジナリティのある内容であるか。(理想的かどうか、実現方法までは問わない)
★文章点 30
マイナス採点 1個-3点
★構成・展開点 10
4段落もしくはわかりやすい構成であること。論理的整合性があっていること。
★理由点 15
結論に対する理由が記述されているか。内容に深まりや考えた跡があるか。
★具体性点 15
内容に具体性や体験に近い書き方がされているか。
作文の構成、文章としての読みやすさだけでなく、記事に対するあなたの意見、中でも未来に向けて、社会がよりよくなる提案を高く評価しました。
<審査の経緯>
まずは、応募要件にあっているかどうか、を審査させて頂きました、通過したのは52%です。その後、文章の正しさや構成のわかりやすさ、意見を超えた提案があるのか、そしてその提案はどこかで聞いたことをそのまま書いているわけではないのか?というところを基準に1次審査を行いました。2次審査に進んだのは18%です。この18%(83作品)はすでに素晴らしいものばかりでした。
2次審査では、提案の理由やどこまで具体的にその提案の実現について考えられているのか、をさらに見ていきました。最終審査に残ったのは9作品。これはもうすべて、賞をあげたいと思える作品でした。
最終審査は、事務局に加え、外部審査2名に加わって頂き、投票形式で行いました。最優秀賞と優秀賞の1番目の差は2点しかありませんでした。
<入賞作について>
今年の入賞作はどれも、提案の鋭さはもちろん、その理由、そして具体性が高かったことが印象的です。みなさんの提案はぜひ、提案に終わらせず、実現に向けて動いて頂ければ素晴らしい世界がやってくるのではないかと思います。
入賞されたみなさん、おめでとうございます。
そして、ありがとうございます。
【外部審査員】
福田成康さま (日本ピアノ指導者協会専務理事)
一木伸夫さま (公認会計士)
ご協力ありがとうございました。
厳正な審査の結果、以下の方々が入賞されました。おめでとうございます。
一般部門
最優秀賞 1名 <副賞Amazonギフト 10,000円>
「高校生が学童保育を救う」 臼井 森乃助さん(15歳) 東京都世田谷区(聖学院高等学校) 作品を読む
優秀賞 4名 <副賞Amazonギフト 3,000円> (50音順)
「スジアオノリがひらく未来」 河野地里子さん (17歳) 徳島県徳島市(徳島市立高等学校) 作品を読む
「『おとなりさん配達』で目指す持続可能な物流」 田端あかりさん (15歳)東京都文京区(千代田区立九段中等教育学校) 作品を読む
「行政の誤算」 川口真結子さん (16歳) 東京都世田谷区(学習院女子高等科) 作品を読む
「リアルな体験を世界へ」 大河原康幹さん (15歳) 本庄東高等学校 作文を読む
生成AI活用部門
最優秀賞 1名 <副賞Amazonギフト 10,000円>
該当者なし
優秀賞 3名 <副賞Amazonギフト 3,000円> (50音順)
該当者なし
今回は、選に漏れてしまった方のアイディア、文章もそれぞれ素晴らしいものがありました。
世界を変えるアイディアが1つでも実現近づき、世界が私たちみんなにとって住みやすく、そして幸せな場所になりますように。
応募くださったみなさん
本当にありがとうございました!
次回の開催時にはまた、時事学上でご案内します。次回の開催をお楽しみに!
時事学事務局添削担当 坂本聰
©世界が身近になる新聞トレーニング 時事学 事務局